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四国朝鮮学校のいま

 現在、学校は、午前8時40分の登校から始まり、午後3時まで授業を受け、3時40分からは(高学年以上)それぞれ、サッカー、声楽、朝鮮舞踊のクラブ活動を行なっています。
 学課目は概ね、語学、理数、社会、保健、美術、音楽などで、日本の学校と同じですが、加えて、朝鮮語、朝鮮の歴史と地理も学びます。日本語と英語、理数は日本学校のカリキュラムと同等の内容を学び、社会科目では、一般的な「社会」はもちろん、日本の歴史や地理にも多くの時間を割いています。そのため、土曜日も学校を開くことによって、授業時間の確保、そして、課外学習や活動の充実にも、対応しています。

 以下は、前・呂東珍校長先生のお話です。

 「生徒数は24人と少ないですが、生徒たちの勉強やクラブに勤しむ姿に、不憫さは微塵も伺えません。それは人数に関わらず、民族教育に注がれる慈しみの深さが、生徒をして、豊かな情緒と人間性を育み、逆境をものともしないたくましさを身につけているからだと思います。在日朝鮮人として、「自分」を確立する場はここだけだという、確固たる意志さえ伺えます。
 そして、日本のことはもちろん、朝鮮の言葉や文化を体得した生徒たちは、ほぼ全員、自ら朝鮮学校高級部に進学し、自尊心並びに、国際的協調性を身につけ、卒業後、日本だけでなく海外において、いろんな分野で活躍できています。
 しかしながら、朝鮮学校は制度的な教育補助や助成が成されていないために、慢性的な教材の不備、施設の老朽化を改善できず、より充実した教育環境を整える上で、多大な困難を被っている状況です。」



四国朝鮮学校の子どもたち

 これまで運動会や学芸会、そして公開授業などを参観して感じることですが、子どもたちが先生方や保護者の方たちに温かく見守られ育てられていることが伺えます。
 少子化が進む社会現象の中にあって、朝鮮学校でも生徒が減少する傾向が有りますが、四国で唯一の朝鮮初中級学校で子どもたちが元気に巣立って行く姿を見ることが出来ることは私たちにとっても嬉しいことだと思いました。
 これからも支えていけたらと思います。
(市民基金スタッフの感想)
運動会

 毎年行われる運動会は、生徒・保護者・卒業生・支援者たちが自分たちの運動会と言わんばかりに集まり、競技でも裏方でもまたサプライズでも活躍し、アットホームで、みんなが参加する運動会です。



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